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Tagged: 東京オペラシティアートギャラリー, HeHe

Exhibition Catalogue

Catalogue, Simon Fujiwara (2016)

Simon Fujiwara

発行年: 2016
発行元: HeHe
サイズ: A4判
仕 様: 144頁 / 並製
デザイン: 森大志郎
執 筆: 野村しのぶ、クリストファー・グレイゼック、ダニエル・フジワラ
言 語: 日、英
日本人の父、イギリス人の母の間に生まれ、現在はベルリン在住のアーティスト、サイモン・フジワラ。2010年に現代美術の優れた若手アーティストに贈られるカルティエ・アワードを受賞、2012年にはイギリスのテート・セントアイヴスで大規模個展が行われるなど、国際的に高い評価を得ています。4歳まで日本で暮らした彼の、母国・日本の美術館における初個展にあわせた本邦初の作品集です。
幼少期を過ごした母の故郷イギリスをはじめ、その国際的なバックグラウンドからあたりまえと思われていることを検証する目を養い、それを鮮やかな手法で作品へと展開させます。
私たちが日ごろ無自覚に受け止めている事柄をあらためて見つめるために挿入される架空の物語は、「真実を知るための愛に満ちた嘘」と捉えることができるでしょう。現代社会を鋭く分析しつつユーモアをまじえて表現する作品は、歴史や事実がいかに恣意的に構築されてきたかということに気づかせてくれます。
本書は最初期から最新作にいたる34作品を、自身による構成アイデアと各作品についてのテキストを主軸に構成します。また、東京オペラシティアートギャラリーでの個展「サイモン・フジワラ ホワイトデー」担当キュレーター、野村しのぶ、ニューヨークを拠点に活動するライター、クリストファー・グレイゼック、フジワラの実兄であり経済学者でもあるダニエル・フジワラによる3本の論考が示唆する視点は、新たな角度によって、さらなる読書を深めます。
プラスチック・カバーに包まれた真っ白でクリーンな佇まいをもつ、サイモン・フジワラの圧倒的なセンスが光る一冊に仕上がりました。