発行年:	2015.1
発行元:	Rizzoli
サイズ:	216 x 292 mm
仕　様:	224 p / Hardcover
言　語:	English
執　筆:	David Rimanelli

2000年、弱冠22歳のマッギンレーが、ニューヨーク・ローワーイーストサイドに住むアーティスト、ミュージシャン、スケートボーダーといった友人たちの生活を撮影し、大型写真作品として自主企画の展覧会で発表し、同時に自費出版した50ページの作品集 “The Kids Are Alright”が大きな話題となった。その後、2003年には史上最年少の25歳でホイットニー美術館で個展、翌年にはMoMA P.S.1で新作展示するなど、写真界に大きな衝撃を与え続けてきたMcGinley。微細で洗練された色彩と構図を持ったRyan McGinleyの写真作品が表現するのは、自由で過激、そして時に純粋でもある桃源郷のような世界で、そこには常に時代の空気が捉えられている。
McGinleyの代表作とも言える、友人たちとのアメリカを横断するロード・トリップで撮影された作品群を収録した本書。砂漠や青青とした草原といった広大な自然の中で、被写体を異常でスリルのある場所に配置したり、時には自身が上下逆さまになって撮影をおこなうなどして撮影されたそれらは、官能、刹那、生死…といった様々な要素や物語を喚起させ、豊穣なイメージの冒険へと視る者を導いてくれる。