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ホフマニアーナ

アンドレイ・タルコフスキー

発行年: 2015.9.24
発行元: エクリ
サイズ: 148×210mm
仕 様: 本文88頁(うちカラー8頁)、
仮フランス装、網代綴じ
デザイン: 須山悠里
翻 訳: 前田和泉
挿 画: 山下陽子
今なお世界中に多くのファンをもつ、ロシアの映画監督アンドレイ・タルコフスキー。2016年、没後30年を迎える監督が生涯で制作した長編映画はわずか7本。しかし、次作への構想は「ホフマニアーナ」「ファウスト博士」「ハムレット」「白痴」など、いくつも温められていた。「ホフマニアーナ」はタルコフスキー、幻の8作目である。

「ホフマンはまるで自らの幻想の中で救済されているかのようだ」(『タルコフスキー日記』)現実と幻想が入りまじる作品の数々によって、後のポーやドストエフスキー等に影響を与えたといわれる幻想作家・作曲家のホフマンを主人公にした「ホフマニアーナ」。このシナリオの映画化はドイツからのオファーを受け、1986年1月から撮影が予定されていたが、85年末、タルコフスキーに肺癌がみつかり、監督の死によって幻の作品となった。

大きなシーンごとに書き分けられた本書はシナリオであり、幻想小説でもある。鏡、火事、気球、蝋燭の炎……タルコフスキー映画ファンにはなじみの要素が散りばめられ、読者による映像化が待たれている。 翻訳は『アルセーニイ・タルコフスキー詩集 白い、白い日』を手がけた前田和泉。タルコフスキーとホフマン、時代も作品世界も異なる二人の芸術家に響きあう源を探り明かしていく解題も読み応えがある。 挿画は繊細な指と大胆な構成力で定評のある銅板画家の山下陽子。もうひとつの夢幻世界を堪能できる。