発行年: |
2025年
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発行: |
ソリレス書店 |
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判 型: |
B5判変形 |
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ページ数: |
282頁(カラー112頁) |
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寄稿: |
ペドロ・コスタ
ニコル・ブルネーズ(映画研究者、映画プログラマー)
小田香(映画監督)
ガスパール・ネクトゥー(映画批評家)
田坂博子(東京都写真美術館学芸員) |
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言 語: |
日本語/英語 |
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※2025年9月下旬刊行予定です。
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◉コスタ初の国内大規模個展オフィシャルカタログ
東京都写真美術館では、ポルトガルを代表する映画監督ペドロ・コスタ(1958–)による、日本最大規模で、東京では初めてとなる美術館での個展を開催します。コスタは、2018年にポルトのセラルヴェス美術館で開催された「Companhia(コンパニア)」(ポルトガル語で「寄り添う」および「仲間」の意)展や、2022年から2023年にかけてスペイン各地を巡回した「The Song of Pedro Costa」展など、映画だけでなく展覧会という形式においても国際的に高い評価を受けてきました。
本展は、コスタが10代の頃に出会い深い影響を受けた、スティーヴィー・ワンダーのアルバム『インナーヴィジョンズ(Innervisions)』(1973)と同名のタイトルを掲げています。音楽を通して社会と個人の関係に迫ろうとしたこのアルバムの精神は、彼の映像制作の方法論とも深く響き合っています。
旧ポルトガル領アフリカのカーボ・ヴェルデ*1から移住し、リスボンのスラム街フォンタイーニャス地区*2で暮らす女性の過酷な日常を映し出した『ヴァンダの部屋』(2000)は、日本では2004年に劇場公開され、新たなドキュメンタリー表現として、大きな反響を呼びました。このようにコスタの映画は、暗闇と光の強いコントラストと、静謐かつ緻密な画面構成のなかに、現実の断片をすくい上げ、社会構造に鋭く切り込み、新たな視座を提示してきました。
今回の展示では、ポルトガルで暮らすアフリカ系移民の歴史を照らし出した『ホース・マネー』(2014)など、コスタ作品において重要な役割を担う、ヴェントゥーラをはじめとする登場人物たちや、彼らが生きる場所に関わる映像作品に加え、東京都写真美術館のコレクションも紹介します。
コスタの映像表現とその背景にある歴史的・社会的文脈に触れることで、「インナーヴィジョンズ」という主題を考察していきます。
また、会期中には美術館1階ホールにて、コスタ自身が選定した映画を紹介する上映企画「カルトブランシュ」や、代表作の特別上映も予定されています。映画の持つ力とペドロ・コスタの映像世界の奥行きを、新たな角度から体験する貴重な機会となることでしょう。
作家プロフィール
ペドロ・コスタ
1958年、ポルトガル・リスボン生まれ。リスボン大学で歴史と文学を学び、映画学校では詩人・映画監督アントニオ・レイスに師事。1989年の長編デビュー作《血》がヴェネチア国際映画祭で注目を集め、その後《骨》(1997)や《ヴァンダの部屋》(2000)で国際的評価を確立。カンヌ国際映画祭やロカルノ国際映画祭など受賞歴多数。《ホース・マネー》(2014)でロカルノ国際映画祭最優秀監督賞を受賞。《ヴィタリナ》(2019)はロカルノで金豹賞を受賞。アントン・チェーホフの戯曲『三人姉妹』に着想を得て制作した短編ミュージカル映画《火の娘たち》(2023)は第76回カンヌ国際映画祭で特別招待作品として上映され、各国で高い評価を得ている。
(東京都写真美術館HPより引用)
【書籍情報】
『ペドロ・コスタ インナーヴィジョンズ』
東京都写真美術館 編
B5変型並製/282頁(カラー112頁)/日英バイリンガル/定価:本体3,800円+税/
ISBN978-4-908435-23-2/ソリレス書店
デザイン:吉岡秀典+及川まどか(セプテンバーカウボーイ)
[寄稿]
ペドロ・コスタ
ニコル・ブルネーズ(映画研究者、映画プログラマー)
小田香(映画監督)
ガスパール・ネクトゥー(映画批評家)
田坂博子(東京都写真美術館学芸員)
[ロング・インタビュー]
内側に拡がる風景を求めて——ペドロ・コスタ
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<展覧会情報>
『総合開館30周年記念 ペドロ・コスタ インナーヴィジョンズ』
会場:東京都写真美術館 地下1階展示室
会期:2025年8月28日[木]―2025年12月7日[日]
>>詳細はこちら
<お問い合わせ>
NADiff BAITEN(ナディッフ バイテン)
〒153-0062
東京都目黒区三田1-13-3
東京都写真美術館2Fミュージアムショップ
TEL. 03-6447-7684
営業時間 10:00-18:00(木金 –20:00)
月曜日定休(祝日の場合は翌日)