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ART

クリスチャン・ボルタンスキー
死者のモニュメント

湯沢英彦

発行年: 2004
発行元: 水声社
仕様: A5判/328頁/図版71点
目次

第1章 忘却の風景
「死体置場」/幼年期の死/「動作」の再現/遺棄される死体/記憶されざるもの

第2章 遺品のコレクション
粘土工作の時間/「地震計」としてのアート/空白の演出/死者の遺品のすべて
ウォーホルの『タイム・カプセル』/日常の廃墟

第3章 喪うこと、共にいること
「ドクメンタ5」と『資料陳列ケース』/「棄て子」としての作品/美術館と〈歴史〉の創生
真の〈生〉へのノスタルジー/『D家のアルバム』/ミッキーマウス・クラブの子どもたち/中学生の肖像

第4章 懐かしさと可愛らしさ
共通の記憶/偽の自伝/凡庸なものの輝き/コンポジション・シリーズ/影の誘惑

第5章 死者のモニュメント
死者へのオマージュ/希薄化する「死」/電球と電線/美化された死の終わり
単語カードと死体/〈影〉とともに/生きている灰/ミニマリズムとの距離

第6章 死を盗まれた人びとのために
見えないモニュメント/目撃者なき出来事/〈像〉への意志/〈像〉を与える
〈像〉の崩壊/廃墟の反復/哀切さと軽さ/ホロコースト以後

第7章 亡霊のまなざし
『死んだスイス人』/バルト・写真・亡霊/亡霊とともに/千六百枚の写真/親探しの子供たち/遠い谺/空箱と記憶

第八章 記憶の住み処
『欠けた家』/アンチ・モニュメントの文法/贖罪の美学に抗して/『ロスト』シリーズ
名前の書き込み/「記念祭」と「文化遺産」の時代/八〇年代のモニュメント復活
〈写真〉から〈場所〉へ/過疎の村とボルタンスキー/ある秘密の約束


クリスチャン・ボルタンスキー (1944-2021)
フランスを代表する現代美術家。歴史の中で濾過される記憶の蘇生、匿名の個人/集団の生(存在)と死(消滅)を表現したインスタレーションで、鑑賞者の感情を揺り動かし続ける。