発行年:	2015.2
発行元:	HeHe
編　集:	東京都現代美術館
執　筆:	長谷川祐子、関直子 (東京都現代美術館) 、サイモン・グルーム (スコットランド国立近代美術館)
サイズ:	A4判変形 (260×210mm)
仕　様:	ハードカバー、200頁 (カラー図版72頁)
言　語:	日、英

Kishio Suga: Situated Latency
現在、東京都現代美術館で開催中の展覧会「菅木志雄：置かれた潜在性」（2015/1/24〜3/22）の公式カタログを兼ねた作品集。菅は1970年代前後の日本で、それまでのパフォーマンスを主流とした反芸術運動を問い直し、ほとんど手を加えない木や石、鉄などの物質の存在自体から世界をとらえた「もの派」メンバーのひとり。イメージすることを徹底的に排除したのち、時間をかけて再考した認識概念により、差異や関係性を保ちながら明確に配置される「もの」たちは異様な存在感をはなつ。ぜひ展覧会にも足を運び、目の前で、その強烈な場のリアリティを体感してもらいたい。本書は、菅のコンセプトが先鋭的に現れた70年代の作品を中心に紹介する図版ページと、48年間 (1967〜2015) に及ぶ「活動歴」を網羅したモノクロページほか、担当キュレーターによる菅論や、初公開となる制作ノートにおける解説など、じっくり読み解きたいテキストも所収されたおすすめの１冊。※本展新作、展示風景〈小冊子〉付き