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Tagged: 高松次郎, YUMIKO CHIBA ASSOCIATES

Critique

「倉俣史朗/高松次郎 研究冊子『カッサドールの影の行方』」

平野到

発行年: 2014.6
発行元: Yumiko Chiba Associates
仕 様: 32頁
サパークラブ・カッサドールは、インテリアデザイナーとして活動を開始した倉俣が1967年に内装を手掛け、倉俣の依頼で高松が店内の壁画制作を行った東京・新宿2丁目のバー。店内は、壁に描かれた人の影と店を訪れた客の影が交差することで、実在と不在の併存が視覚化された新しい空間となった。この合作空間で、高松は影を既存の美術の枠組みから解放し、同時に倉俣もインテリアデザインという枠を超えた新しい空間のあり方とコンセプトを提示したと言われている。
埼玉県立近代美術館主任学芸員・平野到によるテキスト『カッサドールの影の行方』のほか、藤塚光政が撮影した壁画制作現場の記録写真の貴重資料も収載。同空間の制作時における高松と倉俣の思考を探ると共に、美術、音楽、建築、写真、デザイン、演劇など多様な分野のアーティストがジャンルを越えて交流し、制作活動を展開した1960年代末の時代性を浮き彫りにする。