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Tagged: 田中功起

Critique

必然的にばらばらなものが生まれてくる
Random Directions are Necessity.

田中功起

Price:

3,300円(税込)

発行年: 2014.8
発行元: 武蔵野美術大学出版局
サイズ: A5判変型
仕 様: 288頁、上製本
アーティストにとっての震災以前/以後、美術を取り囲む制度、美術史を参照することについて、「関連性の美学」以後のアプローチ、展覧会のヒエラルキー、アートとアクティヴィズムの問題等、アーティストとして今の状況を生きていくことから生まれ出る様々な問題、課題を、記述や対話を通して問題提起し、思索を重ねていく、田中功起の「質問する その1(2009-2013)」(2013年刊)に続くテキストによる実践集。
ヴェネチア・ビエンナーレのコラボレーション(協働作業)とコレクティヴ・アクト(集団行為)から、1998年の初期の映像作品まで、現在から過去へ年代順に遡り、27のテーマに分けて「作品」と「制作行為」を具体的に論じた書き下ろしテキストと共に、展覧会カタログや美術雑誌への寄稿のほか、2000年に野比千々美名義で発表した評論を再録。 東京国立近代美術館キュレーターの蔵屋美香、美術家の藤井光との対話「考えつづけること、位置を確認すること」と、評論家の林卓行との対話「Q&Aセッション」を収録。

──コンテンポラリー・アートという方法はもはや可能性の感じられないものなのかもしれない。しかしそうして見過ごされた、可能性の感じられない場所にこそ潜在性は残っていると思う。なぜならそれは開拓される前に通り過ぎられてしまっているのだから。たとえそれが不毛な砂漠だとしても、ぼくはここからはじめてみようと思う。問いを発するということは、考え続けるということであり、プロジェクトを行うことも、ひとと話すことも、等しく重要な実践なわけだから(田中功起:本文「はじめに」から抜粋)──