発行年:	2011
発行元:	フィルムアート社、横浜美術館
サイズ:	210×146×20mm
仕　様:	235頁
言　語:	日・英バイリンガル

パフォーマンス、映像、写真、インスタレーションなど、身体を軸とした多様なメディアを駆使して、自己と他者、社会と新しい関係を築いていく関わりのプロセスを作品として展開してきた高嶺格。ダムタイプとしての活動を経て、《木村さん》《God Bless America》《在日の恋人》《大きな休息》等、常に自らの身体、感覚を拠り所としながら、数々の時にセンセーショナルな作品を生み出してきました。見る者に戸惑いを与えるかのような映像や、タブー視される事柄や領域に踏み込んだテーマを挙げる等、社会的な論点を常に炙りだすような表現からは、作者が当事者として抱えている怒りや憤りが生々しく、そして力強く伝わってきます。
高嶺作品を理解するための、沢山の言葉がちりばめられたインタヴューテキスト《存在の方法》は、高嶺自身の感覚・違和感をどのように作品として昇華したかが語られ、それぞれのばらばらなエピソードから、高嶺作品の根底にあるメッセージの連なりに導いてくれます。
2000−2010年までの展覧会出展作品ヴィジュアル、他4本のテキストを収録。横浜美術館にて開催の〈とおくてよくみえない〉展、公式カタログです。