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ART

Verde

Katalin Deér

Price:

6,490円(税込)

Pub Date: 2018
Publisher: Jungle Books
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ザンクト・ガレンを拠点とする写真家カタリン・ディーアは、イタリア国境沿いのブレガリア谷に10年以上通い、時を過ごし、写真を撮り続けた。モチーフは建築だが、それには伝統的建築、現代建築の区別はない。ただし、三脚を立てて大型カメラを設置し、水平垂直をきっちり出し、そして必要充分で余計なものの入り込むことを避ける建築写真の普遍性を志向する撮り方とは異なり、手持ちのスナップショットとして記録されている。そこでは時に建物は斜めになり歪み、また同じモチーフが繰り返し、また住み手や地域生活の痕跡も画面に入り込んでいる。別の言葉で言えば、建築ガイドブックを持たない旅人の視線で山岳の村を歩き、目に留まった建物をその時々に写してきたということだろう。そこには、絵葉書になるような、決めのショットはないが、私たちがその地を訪れてふとよい建物を発見するような出会いの喜びがある。作家性の感じられる現代建築が多く写っているが、キャプションは添えられていない。 とはいえ、巻末には写っている建築のデータがさり気なくしっかり記載されているので、建築が、特にスイスの民家や現代建築が好きな人には、貴重な資料ともなるだろう。
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ページの中の写真の並びは、アプリケーション上で組み合わされたのではなく、スキャナーのフラット・ベッドの上に印画紙そのものがレイアウトされることで作られている(僅かな傾きや、紙厚のつくる影が感じられるかもしれない)。2018年の「スイスの最も美しい本」に選出。
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ディーアさんが、ジャングル・ブックスのプレゼンテーションに顔を出してくれたので、少しお話もできた。本文に時々現れる抽象画のような写真が気になって聞いてみたが、銅板を写真のように扱って腐食させた別のシリーズの作品のようだ。「Verde=緑」とは、山岳地方の豊かな自然を指すとともに、銅が腐食するときの発色をも表しているのかもしれない。内容を見たあと、表紙の壺のモチーフが意外に思えたのだが、これは氏にとって大切な(恩師?先生?)の作品で、本文中に額装されて飾られている様子が発見できることもわかった。ぜひ手にとって探して下さい。

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