NADiff

TOPICS

 
 

CATEGORY

東京都写真美術館
東京都現代美術館
Bunkamura
水戸芸術館
京都市京セラ美術館

NADiff website www.nadiff.com

-

Images: 01 02         

Tagged: 鈴木理策, edition.nord

Photograph

鈴木理策 曇天記/写真

鈴木理策/Risaku Suzuki

発売日: 2020年5月
発行元: edition.nord
サイズ: 外装寸法:198x150mm、本文寸法:187x139mm
仕 様: 外装:箱入り/カバー装/箔押し
印刷:高精度レーザー・プリント
製本:PUR無線綴じ/袋とじ/背布貼り/ホローバック
頁数:200p
鈴木理策は2009年から 月刊誌『東京人』(都市出版)での連載「曇天記」(文:堀江敏幸)に写真を提供、 本書には、その連載のうち、 第7回から第100回(2009–2017年)の写真が収録されている。

堀江のテキストを読んでから撮影した (あるいは自らのアーカイヴから選んだ)というこれらの写真には、 「海と山のあいだ」「SAKURA」「White」「水鏡」等、 テーマに基づいて長期間撮影を継続するという 普段の鈴木の制作行為からは決して垣間見ることができなかった、 時に遊戯的でさえある、その時々の自由な日常的身振りが現れている。 また、主要シリーズからの変奏、あるいはそれらの新しい展開のための試行 とも言うべき作品が含まれていることも興味深い。 「見ること」そのものへの接近を志向してきた鈴木は、常に作品をカラーで提示し、 モノクロ写真がプリント作品として制作されることは無かったが、 ここでは、連載の枠組から写真がモノクロームで使用されており、 貴重なケースであることにも注目される。

印刷であること、そして「本」であることを根拠にこの世界に生まれた、 鈴木の貴重な日記的モノクローム写真集。


雑誌連載の身軽さを表現するため、 写真集には珍しい上質紙を使用しつつ、 重厚な装丁を避けて本文紙だけで本冊子を構成。 開きの良さと耐久性と美観の3つを同時に実現するために、 機械によるPUR製本の糊を極限まで薄くし、 のちに手作業で背布を貼り付けている。
(edition.nordのHPより抜粋)