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表象 11

Price:

1,944円(税込)

発行年: 2017.4
発行元: 表象文化論学会・月曜社
人工知能の爆発的発展、ビッグデータによる管理の遍在化、アルゴリズムを介した行動予測──人間が「内面」や「無意識」といった深みなしに捉え返されつつあるいま、「自己」や「心」はどこにあるのか? それはいかなる「主体」なのだろうか? 本特集では、ラカンの精神分析(ミレール派)と認知科学の自然主義との交錯、自閉症の前景化といった現象に着目しながら「ポスト精神分析的主体」の光景をめぐって討議する。特別掲載として、シェイクスピアのソネットを翻訳したツェランについてのペーター・ソンディの未邦訳批評を紹介。

目次:

巻頭言「表象からのこの不気味な撤退は何を意味しているのだろう?」佐藤良明

特集「ポスト精神分析的主体の表象」
 共同討議「精神分析的人間の後で──脚立的超越性とイディオたちの革命」千葉雅也+松本卓也+小泉義之+柵鷙平
 「因果的決定論から悲劇的行為へ──精神分析的主体をめぐって」柵鷙平
 「個の認知から相互行為的認知へ──行為のマイクロ分析から」細馬宏通
 「自己・再帰性・異種混交性──手帳術本の再分析を中心に」牧野智和
 「無意識と語る身体」ジャック゠アラン・ミレール|山雅広+松山航平訳
 「ただひとつの生──生物学的抵抗、政治的抵抗」カトリーヌ・マラブー|星野太訳

特別掲載「シェイクスピア没後400年」
 「Poetry of Constancy/変わらなさの詩法──シェイクスピアのソネット105番のツェランによる翻訳について」ペーター・ソンディ|清水一浩訳

論文
 「合生的形象──ピカソ他《ラ・ガループの海水浴場》における物体的思考プロセス」平倉圭
 「理性の使用価値──ジョルジュ・バタイユのサド論について」井岡詩子
 「保存修復とX線の「暴力性」──キャサリン・ジルジュ《スザンナと長老達:修復後》(1998)をてがかりに」田口かおり
 「モデルに倣う──ファッションにおけるパターンの出現」平芳裕子
 「二重記述へのステップ──デヴィッド・ダンの《樹の中の光の音》における科学的視座の役割」岡崎峻
 「映像化される『雁』の世界──戦後日本映画における女性表象の生成過程をめぐって」北村匡平

書評
 「貧しさについて――池野絢子『アルテ・ポーヴェラ』書評」松浦寿夫
 「〈絶滅の文化〉としての演劇、その未来のために――内野儀『「J演劇」の場所』書評」小澤英実
 「身体で読む身体の喜悦――沖本幸子『乱舞の中世』書評」武藤大祐
 「古典的ハリウッド映画の継承/異化――小野智恵『ロバート・アルトマン 即興性のパラドクス』書評」山本祐輝
 「苛烈な闘争の記録――木下千花『溝口健二論』書評」蓮實重彦
 「〈原子力〉に対して哲学は何をなしうるか――佐藤嘉幸・田口卓臣『脱原発の哲学』書評」渡名喜庸哲
 「「不実なる忠実さ」の系譜――竹峰義和『〈救済〉のメーディウム』書評」海老根剛
 「「ポスト真実」時代のアートヒストリー――田中純『過去に触れる』書評」高山宏
 「「過剰」の効用――長木誠司『オペラの二〇世紀』書評」広瀬大介
 「ポピュラー音楽とメディエーション:グローバル化したアメリカ音楽と日本(そして韓国)――東谷護『マス・メディア時代のポピュラー音楽を読み解く』書評」佐藤守弘
 「ロシア現代思想というブルーオーシャン――乗松亨平『ロシアあるいは対立の亡霊』書評」東浩紀
 「〈無国籍者〉の映画論――御園生涼子『映画の声』書評」中村秀之