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Exhibition Catalogue

記憶の円環|榮榮&映里と袁廣鳴の映像表現

発行年: 2016
発行元: 水戸芸術館現代美術センター
サイズ: B5変型
仕 様: ソフトカバー・138頁
部 数: 300部限定
言 語: 日・英
水戸芸術館現代美術センターにて9月19日まで開催の「記憶の円環|榮榮&映里と袁廣鳴の映像表現」展のカタログ。

東アジアの進展に伴うかのように、今までにはなかった新しい写真・映像表現がこの地域に増えている。展覧会ではその中から、日常や伝統を新しいメディアで捉えなおし、自然や家族、人と人との交感を詩情豊かな写真と映像で表現する2組の作家、榮榮&映里(ロンロン・アンド・インリ:1968年中国生れ、1973年日本生れ/写真)と袁廣鳴(ユェン・グァンミン:1965年台湾生れ/映像)を紹介する。

榮榮&映里は、中国の社会的現実とそこでの彼らの生活を写した作品や、人と美しい自然との関係性を自身の身体を媒体として表現した作品で高い評価を得てきた。2012年の越後妻有アートトリエンナーレで発表した《妻有物語》では、越後妻有を何度も訪れ、滞在しながら四季折々の里山の風景を撮影した。地方特有の文化的性質を色濃く残した越後妻有で制作された本作は、榮榮&映里が創作のテーマにしている「生命の環」を象徴する作品となっている。

袁廣鳴は台湾におけるビデオアートの先駆者として、1980年代後半よりアーティストとして活動をはじめ、ケーブルカムなどの特殊機材や、自ら開発した機器を用いた撮影・展示により、常に映像表現の新たな可能性を追求してきた。彼自身、家、そして家族の日常を中心テーマに制作される作品は、観客の視覚体験のみならず、身体的、心理的な感覚へも訴えかけるものとなっている。近年は社会の成り立ち、そしてその構成メンバーとしての個々人に関心を寄せた作品を制作している。